2021.04.26
ブログカテゴリ
詩央里のサードアルバムのリリースツアーが終わりました。
シンガーソングライター詩央里の3枚目のアルバム『雨ノチ明日芽吹ク』を届けるべく開催されたライブツアーが終わりました。3月20日の東中野ALT_SPEAKER、4月10日の静岡UHU、4月24日の長岡音楽食堂ZERO、ふたりで走り切った3公演でした。
去年のはじめごろから制作がはじまり、半年かけて曲を作り、ふた月かけて編曲とレコーディングを行い、レコ発ライブを開催したことで11月にはリリースされていた今作でしたが、ツアーの千秋楽を終えてようやく一区切りついたように思います。
僕は詩央里の過去2枚のアルバムでも編曲と演奏で全面的に関わってきました。2枚とも僕にとっては「拾い集めてしまっておいたものを使って作る料理」のような、わかりやすく言うならばこれまでのまとめのような作品だったと思っています。しかし今作は「いま持っているものだけで作る料理」のような、いま現在を切り取った作品になったように感じています。それは舞台で演奏していても同じことで、これまで詩央里のバックバンドの一員として演奏していたときは馴染みの仲間たちと昔を懐かしんで遊ぶような感覚だったのですが、今回はその日その時その場所でしか生まれないものを探しているような、同じ曲でも演奏するたびに違ったものになる様を心から楽しんでいたように感じます。
詩央里とのデュオでの表現活動はこれで一旦おしまいですが、もうすこし彼女のものづくりに関わっていくことになりそうです。楽しみにしています。